人に興味を持たれないのは、実は、自分も相手に興味を持っていないから。



日頃、「自分が、人から関心を持たれないな。。」と感じることがあるとすれば、それは、自分が相手に関心を持っていないから、という場合が多いです。


人は、基本的には、自分に一番 関心があるものです。

こう書いてしまうと、冷たい印象を受けるかもしれませんが、やはり人は、自分が一番好きであり、自分に関心を寄せて生きています。


人のために色々と動ける人であっても、それが自分のやりたいことに繋がっているから、そこに原動力が生まれているのです。ワクワクも何もしないことには、エネルギーは湧きません。


自分に関心を寄せている、という事実は、何も悪いことではなく、前向きなことです。


しかし、同じ、自分に関心を寄せているという二人の人間がいて、片方はいつも孤独で、もう片方は、いつも人に愛されているような人。この違いは、なんなのか。


大事になってくるのは、自分に関心を寄せている。これの次の段階にあります。

どちらも一見、自分を大事しにしている二人です。


この二人の違いは、自分に関心を寄せている、自分を大事にしているだけの人と、自分を大事にした上で自分以外の人も大事にして過ごしているか、ということです。


返報性の法則というものがあります。

何かをしてもらったら、してもらいっぱなしでは何だか申し訳ないので、自分も何かお返しをしたい、と感じる心理です。狙ってやっているかどうかは関係なく、そういう心理が当たり前に、日常に存在しています。そして、人は、何かをしてもらったことよりも、何かをしてあげたことの方がよく覚えているものです。


これを何気なくやっている人もいると思いますし、戦略的にやっている方もいるとは思いますが、こういう法則が、意識的・無意識的関係なく、普通に存在していることです。


この、返報性の法則を活用しましょう!という意味ではなく、基本的に、利己的な人には利己的な考えの人しか寄ってこないという事実です。


自分にしか関心がない人の周りには、自分にしか関心がない人が寄ってくるということです。


対人関係は、常に、鏡です。今ある対人関係が、そのまま今の自分の人間性を表しているのです。

もちろん、世の中には分かり合えない人もいます。何も生み出さないと判断したのなら、無理に関心を寄せる必要もないと思います。


もし、関係を築きたいと思っているのに、それがうまくいかないのであれば、相手の立場に立てていない、ということになります。


相手が何が好きで、何が嫌で、どういうものにワクワクするのだろう?何か、自分との共通点はあるだろうか?そうやって、目の前の人に関心を寄せて行動が伴えば、そこまで、関係構築が全然うまくいかないということもないように思います。


関心を寄せて行動が伴えば、というところの行動とは、何か?簡単です。

相手に質問するのです。何が好きで何が嫌いで、何にワクワクするのかなどを質問します。

そして、例え、そこで自分との違いがあったとしても、その違いを受け入れることです。

誰であっても、人間同士、必ず違いがあります。


上手くいかない原因は2つ。

一つは、相手を知ろうとしないこと。

もう一つは、違いを理解しようとしないこと。


相手を一人の人間として、尊重するということが大事です。


知ろうとすれば、相手にも知ってもらえます。

理解すれば、相手にも理解されます。

そして、お互いを尊重し合えるわけですね。


相手に何かを求める前に、まず自分を見直してみることです。


相手のことは、基本的に変えることはできません。

その人が変わりたいと思い、行動しない限り、変わることはないです。


自分も、相手に何か言われても、自分がそうだと思っていなければ、

根本的に、何かを変えることはありませんよね。

自分で自分のことは変えられます。

何かを変えたければ、まず自分と向き合うことに注力します。

人間関係は、そのあとについてくるものです。


基本的に、人間は一人です。孤独でもあります。

当たり前に、孤独を抱えているものです。


その孤独を知っている人は、人が周りにいる有難みがわかるので、決して、相手を粗末に扱ったりはしないわけです。そういう人を大事にしている人の周りには、自然と人が集まります。

その人の人間性に惹かれて集まるわけです。これが、信用・信頼です。


いつも対人関係がうまくいかない人は、自分の奥底の本心は、自分と相手を大切にしているものなのか、ただ自分の都合のいいようにことを進めたいだけなのか、もう一度、見直してみてはいかがでしょうか。


簡単なことばかりではないかもしれませんが、

決意した時点から、人は変化していけるのだと思います。


変化には痛みが伴うこともありますが、今ある途方も無い苦しみに比べたら、なんてことないはずです。しかし、それは、その壁を超えた人にしか、わからない景色です。


その今は見えなくてわからない景色は、少なくとも今、目の前に立ちはだかっている高い壁の影にいる自分には想像もつかないくらいの、明るい景色が待っていることは違いありません。


超えてしまえば、色んな重い荷物を降ろせるはずです。


是非、自分を大切にした上で、周りや目の前にいる人を大切にして、

幸せな気持ちに、出逢ってみてください。